為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

黒本日記2 AIREGIN

黒本日記も二回目。

今回は「AIREGIN」。

 

作曲はソニー・ロリンズ。

AIREGINはNIGERIAの逆さ読み。

 

ギターだとウェス・モンゴメリがやっててギタリスト的にはこっちのイメージが強い。

The Incredible Jazz Guitarはウェスの名盤でこの曲に限らず名演揃いで何度でも聴けるアルバムだ。

 

基本的に速いテンポで演奏する。

ミディアム以下でやってるのまだ見たことない。

とはいえ、あんまりコールされることもそこまでは多くない印象。

「とりあえず」では絶対選ばれない曲。

 

構成はABACだがBが12小節とちょっとだけ特殊な小節数になる。

これも初見でテーマ弾くのはちょっと大変な部類の曲。

 

黒本のイントロはソニーロリンズのオリジナルのもの。

ウェスはいきなりテーマになるけど。

 

コード進行はAセクションはⅠm-Ⅴ-Ⅰm-Ⅰ7の進行をFmとB♭mでやる。

4小節目のF7はB♭mに向かうのでオルタード系のテンションになるが8小節目のB♭7は次のD♭M7に向かうドミナントではないのでリディアン系のテンションで考える。

(リディアン系=9、#11、13 オルタード系=♭9、♯9、♭13)

 

BセクションはⅡーⅤーⅠを半音ずつ下がっていく。

9小節目〜12小節目は平行調のA♭のⅡーⅤーⅠからのFmに向かうⅡーⅤーⅠ。

理解してしまえばテーマも覚えやすい。

 

Cセクションはサブドミナントからのセカンダリードミナントを通してⅢーⅥーⅡーⅤ。

一見複雑そうだが、わかってしまうと意外とシンプルな進行だったりする。