為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

大学を卒業してから通信制大学で教員免許状を取った話

以前の記事で通信制大学にて音楽の教員免許状を取得した話を書きました。

stevekaufmann.hatenablog.com

この記事はぼくが教員になってから別の教科の教員免許を取ったという話でした。

 

今回は大学在学時に教職を取ってなかった僕が大学卒業後に教員免許を取得した過程を書きたいと思います。

 

すでにお仕事をしている人で「教員に興味あるな」って人の参考になれば幸いです。

 

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教員免許を取るには

教員免許を取るためには二つの条件があります。

①学士の学位を有する(大卒であるということ)

②所定の単位を取得する

 

①に関しては大学を卒業している人はクリアしているので問題は②となります。

所定の単位には「教科に関する科目」「教職に関する科目」「その他の科目」の3つに大別されます。

正確には「教科又は教職に関する科目」というカテゴリもあるのですがこれは「教科に関する科目」と「教職に関する科目」に余剰分に該当するので大別からは外しました。

この3種類の科目を大学に入り直して取得することになります。

 

 

取得単位を確認する

まず教員免許を取得しようと考えたら自分が通った大学に行って「学力に関する証明書」をもらいに行きます。

ここで間違えてはいけないのは「成績証明書」ではなく「学力に関する証明書」です。

この証明書は自分が大学で教職における単位をどれだけ取ったかというものになりますのでこれを見ると自分が大学在学時に教員免許取得にどれだけの単位を取ったかわかります。

 

教職を在学時に取っていなくても「その他の科目」に属する「日本国憲法」、「体育」「外国語コミュニケーション」、「情報機器の操作」はもしかすると大学の授業のいずれかが充足している場合があります。

ぼくの場合は「外国語コミュニケーション」と「日本国憲法」は大学在学時に履修していたので修得済みでした。

 

また「教科に関する科目」もぼくは社会科学部だったので「公民」の免許においては「基礎経済学」を除いてすべて習得済みでした。

結局、「英語」の免許の取得を目指すのでここは関係ない部分となったのですが、もし元々通った学部に関連する教科の免許を取得するのであれば重要なところなので何の科目が足りないかをしっかり確認しましょう。

 

取得する教科を決める

公民であれば取得する単位が「教職に関する科目」と「基礎経済学」だけで済んだのですが「英語」の免許を取得することにしました。

理由は2つあります。

①社会科より英語の方がニーズがあると思った

②教育実習の関係でどちらにせよ2年かかる

 

もちろん公民の方が単位が少なくて済むので楽なのですが教育実習が2年目に行く関係でどっちも最短取得年月は2年だったんですね。

したらちょっと大変だけどニーズもある英語を選ぼうと思いました。

もちろん、元々の大学での「教科に関する科目」の取得単位数はゼロからのスタートです。

 

通信制大学に入学する

次に必要な単位を取るために大学に行くことになります。

仕事もあり、コストの面からも総合的に判断して日本大学の通信教育部に3年次編入をしました。

www.dld.nihon-u.ac.jp

他の通信制大学の資料も請求しましたが学費が安いということとスクーリングが少ないという点から選びました。

学費に関しては2017年現在では初年度が148,500円のようです。(ぼくの頃はもう少し安かった気が・・・)

それで2年目以降が108,500円となり、教育実習費・介護等体験・教職実践演習費用の約51,000円も合わせて2年間の合計は308,000円となります。

これが2年間の学費の総額になるので大学の学費としては非常に安価だと思います。

教科書も学費に含まれていて送ってくれるので別に払う必要もありません。

もし、スクーリングに通ってみたいと思うと別に費用はかかりますがスクーリングは絶対ではないので無理に払う必要はありません。

でも、スクーリングも1講座10,000円と他と比べると安価です。

(大阪芸大は1単位10,000円だった。)

 

単位の取り方

基本的にはレポート+テストです。

スクーリングを併用する場合はまた異なりますがこれが基本の形です。

送られた教材を基にレポートを書いて提出するとテストを受けられます(レポートの合否にかかわらず)

レポートとテストが合格すると単位習得になります。

 

教育実習だけは別で自分で大学と実習先の学校にアポを取り付けて行くことになります。

ここだけは普通の大学生と変わらないので3週間仕事を休むことになるので前もっての計画が必要となります。

 

免許状の申請

普通の大学生であれば大学が一斉にやってくれるのですがぼくらは自分で申請しにいくことになります。

ぼくは当時は東京都民でしたので都庁に直接出向きました。(もちろん郵送でもOKです)

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自分の状況に合わせて提出書類は変わりますので都庁の方に言われた書類をまとめて提出します。

あとはひと月ほど待つと教員免許状が取得できます。

 

まとめ

個人的にはこの「教員免許状」ってシステムってナンセンスだなと思っております。

もっと様々な業種を経験してきた人が教育現場に流入してきた方が良い教育はできるのではないかというような想いもあります。

しかし、制度は制度なのでしょうがない。

それでも社会に出てから免許を取れる方法はありますので、教員を考えている社会人の方の何か参考になればと思います。

 

もちろん大学によって学費やスクーリングの日数も違いますし、同じ日本大学でもぼくが通っていたころとは様々な点で変化していますのでまずは資料の請求をして見ると良いと思います。 

 

 

その上でより細かく知りたいことがありましたら気軽にコメント等くださいね!

 

ではでは!

 

 

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