為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

ボディパーカッション

今週は大雨のため休校になったこともあり3日しか学校に通えなかった。

そのため全てのクラスで実施することはできなかったのだが今週は全てのクラスにてボディパーカッションを実施することにした。

 

目的としては各クラスの生徒のリズム感を確認したいという点である。

 

各クラスに置いて生徒に口に「1・2・3・4・」と拍を刻ませ。

四分音符と四分休符の意味を説明し試しにいくつかの下記のようないくつかのリズムを拍手で叩かせてみる。

 

 

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この順番通りやった訳ではなく生徒の反応を見ながら叩きやすそうなものからやっていく。

小学3年生くらいであればどのパターンも理解して叩ける子は一定数いる。

 

これを手だけではなく足でもやってみる。

要領は拍手の際と一緒である。

 

上手に出来る子には1・3拍を足踏みさせ2・4拍を手拍子をさせたりもしてみる。

この辺に来るとセンスが見えてくるので中々面白い。

出来る子どもを見つけたあとはぼくの方からはデモンストレーションはしない。

出来る子にデモンストレーションは任せる。

 

1・2年生だとこの辺で精一杯なのでここで授業が終わるが3年生にもなると飲み込みは早いのでもうちょっと先までやってみる。

 

次に八分音符について説明する。

八分音符が出ると一気に難しくなるので裏拍など深いところは扱わず、八分音符2つを必ずまとめて四分音符と同じように扱う。

最初は拍手で行うが慣れてきたら両手を使って腕をXになるように肩を叩かせて8分音符を鳴らす。

 

ここまでで「拍手」、「肩を叩く」、「床を踏む」の3種類の音の出し方を覚えたので下記のような図を書く。

 

 

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3年生となれば3人くらいは要領がいい子がいるので3人を前に立たせてデモンストレーションをさせる。

これは一人ではデモンストレーションができないので生徒の力を借りなくてはいけない。

やってもらったあとは賛辞と感謝の言葉を忘れてはならない。

 

そこから練習をさせて合奏タイムに入って授業は終わる。

やってみたが数人の生徒を除いては八分音符の概念は難しいようだ。

というよりも「休む」という概念もしっかりと認識させなくてはいけない。

 

「音を出すこと」と同じくらい「音を出さないこと」が大切であることを繰り返し生徒には伝えていきたい。

それは音楽だけでなく授業への姿勢を形作るものと信じている。