タイトルの通りです。
「青年海外協力隊って給料はもらえるの?」
おそらくこれがぼくが青年海外協力隊としてヨルダンに行くってことを話した時に投げかけられる質問ベスト一位でしょう。
というわけで気になる青年海外協力隊のお財布事情ですが説明していきたいと思います。
実際にJICAのホームページにも公開されているのですが欲しい情報をあちこちで探すよりまとまってる方がぼく自身も楽なのでメモの意味でも執筆しています。
たぶん、ぼく以外の青年海外協力隊の方々にとっても聞かれることが多い質問なのかこれに関して書いたブログも多々見受けられますが2018年度版ということでご理解ください。
また来年以降いくつか変わることもあるかもしれません。
受験編
まず給料の前に受験の際にかかる費用をどのくらいJICAが補填してくれるのか。
また、受験にあたってどのくらいのお金がかかるのかっていうことを書いていきます。
一次選考
一次選考はweb選考です。
選考料などはかかりません。
web選考のため郵送代もかかりません。
あえて言うなら自分の写真を履歴書のようなものにデータとして貼るので写真屋さんとかで撮ってもらうとお金がかかります。
ぼくは近所のカメラのキタムラでweb用の加工込みで2300円で撮影してもらいました。
こういうのが自分でできる人はお金はかかりません。
二次選考
一次選考を無事通過すると二次選考となりますがここではいくらかお金を使う必要があります。
健康診断料
健康診断書を提出する必要があるため病院にて健康診断を受診する必要があります。
血液検査などを含む健康診断のフルコースとなるため健康診断料は病院にもよりますが1万円前後かかります。
ただし健康診断料の一部は受験後に合否に関わらずJICAから振り込まれます。
2017年は受験後に5000円が返ってきました。
もちろん受験している前提の話ですので何らかの事情があって二次選考を受ける前に辞退した場合は健康診断料は振り込まれません。
交通費
二次選考では面接試験と職種によっては技能試験があります。
そのため都内の会場に出向く必要があります。
そのための交通費もJICAから受験後に振り込まれます。
しかし、実質交通費ではなく居住している都道府県に応じて金額が決まります。
ぼくは当時は宮城県気仙沼市に住んでいたのですが宮城県は14000円だったんですよね。
仙台のような中心地からならその金額で何とかできるけどちょっと外れに住んでると足が出た分の交通費は自腹を切る必要があります。
合格後
晴れて合格をした後は自腹を切ることは少なく準備のために様々いただくことができます。
健康診断料
派遣される隊次にもよるのですが健康診断を再度受ける必要があります。
今回は健康診断料が全額JICAから支給されます。
正確には15,000円だけど大体の病院の健康診断であればこの枠に収まるでしょう。
JICAから再検査を命じられることがありますが再検査費用もJICAが負担してくれます。
ちなみにぼくは尿酸値高かったから「痛風持ちかどうかの診断書を出してね」っていうお知らせきました!
健康には細心のご注意を!
移転料
その国に移転するのにかかる資金の補填です。
派遣前に支給されます。
派遣国によって金額は違うようなのですが大体10万円前後いただけるようです。
家具とかそういうものを購入するのに使うようですね。
多分、ぼくは楽器を送るのに使うと思います。
こちらは派遣前だけでなく帰国時にも同じ額が支給されるようです。
支度料
こちらは任地に出発する前に準備金として支給されるものです。
移転料のように派遣国による違いはなく、90,000円のようです。
使い道は自由で様々な準備に使います。
往復渡航費
日本と受入国との往復にかかる赴帰任時の旅費(航空賃・交通費・日当・宿泊費等)は、JICAが負担してくれます。
現地生活費
派遣後は現地の生活費を毎月いただくことができます。
金額は派遣国の物価によるのですが280ドル〜760ドルの間で支給されるようです。
ヨルダンは大体450ドルくらいが月に支給されるみたいですが、過去の実績なので実際はいくらかはまだわかりません。
住居費
派遣中は原則として受入国の政府や配属団体が住居を提供することになっています。
しかし、派遣される国や地域によっては適当な住居の提供がない場合もあるため、その際はJICAから住居を借りるための住居費が現地生活費とは別に支給されるようです。
健康管理手当
派遣期間中に健康管理手当として300ドルほど支給されるそうです。
国内手当
ここが今回の記事の一番の本題!
いわゆる給料に当たる部分です。
青年海外協力隊ではボランティアという体のため給料ではなく国内手当という名目で日本の口座に振り込まれます。
まずは本邦支出対応手当という名目で国内での訓練期間は毎月40,000円が、海外への派遣後は毎月55,000円が振り込まれます。
そして帰国初動生活手当という名目で赴任を終えて帰任した際に月に10,000円を赴任期間分もらうことができます。
最後に帰国社会復帰手当という名目でこちらも帰国時に月に20,000円を赴任期間分もらうことができます。
まとめると2ヶ月の訓練期間で2年間の派遣期間と仮定すると総額2,120,000円が支給されます。
ちなみにこれは無職で参加という場合になります。
もし現職参加制度という制度を用いて職場を休職していく場合は今までの給料に見合った金額が任期分支給されるので給料にもよりますが結構な金額になったのですが2018年度より人件費補てん制度が廃止されたようです。
職場を退職せずに参加を検討される方はお気をつけください。
まとめ
こうやって改めて見てみるとたくさんのお金が入ってきてますね。
派遣前の訓練においても食費や交通費はJICAが全て負担してくれます。
青年海外協力隊を派遣するのにかかる金額は一人当たり2000万円と言われています。
給与ベースで言ったら直接もらえる金額は一般的な企業で働く給料よりは少ないけれど、目に見えないところで自分に書けられてる金額は非常に多いと感じます。
青年海外協力隊にかかるお金は元を辿ると税金であり、近年は世の中の目が厳しく様々な面で減額をされてはいるみたいです。
国内手当も2014年から減額されているし、2018年からは現職参加の給料補填も廃止になっています。
だからこそ、世の中の目から見ても意義のある活動をしていきたいと思っています。