こんにちは、こましんです。
実は2024年から約3ヶ月間、Nativecampで講師として働いていました。オンライン英会話講師に興味を持っている方や、これから始めてみようと思っている方に向けて、私の体験をシェアします。
- 申し込みは簡単!Nativecampのスタート方法
- 試験の内容と準備ポイント
- 模擬レッスンの流れ
- Nativecamp講師としてのレッスン開始体験
- Nativecamp講師の収入事情:日本で暮らすには厳しい現実
- レッスンは楽しい!さまざまな生徒との出会い
- All English授業を通じて考える教育現場の課題
申し込みは簡単!Nativecampのスタート方法
Nativecampの講師になるには、公式ホームページから申し込みを行います。登録自体は非常にシンプルで、名前やメールアドレスなどを入力するだけ。大きな条件としては、安定したインターネット環境とパソコンがあれば大丈夫です。
試験の内容と準備ポイント
講師として登録するためには試験に合格する必要があります。この試験の内容は、TOEICのPart5形式の問題を20分で40問解くというもの。合格ラインはおよそ8割と言われており、しっかりとした英語力が求められます。
私の場合も事前にTOEICの文法問題を復習して挑みましたが、特に難解という印象はありませんでした。ただ、試験に不合格となると6ヶ月間は再受験ができないので、下記の問題集などを利用し、できるだけ準備をしておくことをおすすめします。
模擬レッスンの流れ
筆記試験に合格すると、次は通信環境のチェックと模擬レッスンがあります。模擬レッスンでは、Nativecampのスタッフ(私の場合はフィリピン人の方)が生徒役となり、簡単なレッスンを行います。
この模擬レッスンは形式的なもので、非常に短時間で終了しました。緊張する必要はあまりなく、極端におかしな話し方や対応をしない限り、通過できるのではないかと感じました。
Nativecamp講師としてのレッスン開始体験
Nativecampで講師登録が完了すると、いよいよ実際のレッスンが始まります。ここでは、私が講師を始めた当初の経験をもとに、レッスンの仕組みや注意点についてお話しします。
レッスンには「いつでもレッスン」と「予約レッスン」がある
Nativecampでは、生徒がレッスンを受ける方法として、次の2種類があります。
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いつでもレッスン
講師がオンライン状態になると、生徒が自由にマッチングしてレッスンを開始できます。多くの生徒がこの形式でレッスンを受けるため、最も頻繁に利用される方法です。 -
予約レッスン
生徒が特定の講師を事前に予約してレッスンを受ける形式です。リピーターなどが対象となりますが、予約には生徒がコインを消費する必要があるため、頻度は多くありません。Nativecampの特徴である「受け放題」の範囲外となるため、予約レッスンを選ぶ生徒は少数派です。
初期の試練:「いつでもレッスン」の難しさ
講師を始めたばかりの頃は予約が入らないため、「いつでもレッスン」をメインに活動します。この形式では、オンライン状態にしていると生徒とマッチングし、突然レッスンが始まります。事前に生徒の情報やリクエストを確認する余裕がほとんどないため、準備不足を感じることも。
私も最初は教材に慣れず、進行に苦労しました。特に3回目のレッスンで、生徒が指定した教材が難解で進め方がわからず、うまく対応できませんでした。その結果、生徒から低評価をつけられるという苦い経験をしました。
教材選びと低評価の対策
初期の段階では、教材に慣れるために設定画面で対応する教材を絞り込むことをおすすめします。自分が扱いやすい教材に限定することで、レッスン進行がスムーズになり、生徒にもより良い体験を提供できます。
ただし、どんなに気をつけても低評価をつけられることはあります。生徒側からすると、低評価の講師は選ばれにくくなるため、低評価が続くと活動の難易度が上がります。講師としては、できる限り丁寧な対応を心がけると同時に、失敗を引きずらずに前向きに次のレッスンへ臨むことが大切です。
予約レッスンの特徴
予約レッスンは、生徒が追加でコインを消費する必要があるため、頻繁には発生しません。しかし、定期的にリピートしてくれる生徒ができると、予約レッスンが入ることもあります。これは講師としてのモチベーションアップにつながります。正直言うとすっごく嬉しいですよ。ぼくが良いと思って予約してくれるわけですからね。
Nativecamp講師の収入事情:日本で暮らすには厳しい現実
Nativecampの講師として働く中で、一番気になるのはやはり「収入」です。オンライン講師の仕事として気軽に始められる一方で、報酬面では日本で生活する上では少し厳しい部分も感じました。ここでは、具体的な収入や条件についてお話しします。
「いつでもレッスン」の単価
Nativecampのメインとなる「いつでもレッスン」の単価は、25分で約2.5ドル(2025年1月現在の日本円換算で400円程度)。この報酬は、待機時間も含めると効率的な稼ぎには繋がりにくいのが実情です。
さらに、講師ランクが上がれば単価が少し増えますが、その条件は非常に厳しく、ランクを上げるのは簡単ではありません。つまり、多くの講師は基本単価のままで活動することになります。
「予約レッスン」の単価
「予約レッスン」では、講師自身が単価を設定できます。私の場合は、一番安い25分で4.5ドルに設定していますが、それでも予約が入ることはほとんどありません。
Nativecampは「受け放題」が売りのサービスのため、生徒は予約レッスンを取るために追加コインを消費するのをためらう傾向があります。そのため、予約レッスンの収入はほぼ期待できないと考えた方が良いでしょう。
フィリピンベースの報酬構造
Nativecampの講師の大半がフィリピン在住で、報酬はフィリピンの物価を基準に設定されていると感じました。フィリピンでは十分な収入になるかもしれませんが、日本の生活費と比較すると、この報酬で生計を立てるのは現実的ではありません。
レッスン特典:500分以上で受講無料
一方で、Nativecampでは月に500分以上レッスンを行うと、講師が生徒としてレッスンを無料で受けることができる特典があります。英語力を磨きたい人や語学の練習をしたい人には嬉しいメリットです。
レッスンは楽しい!さまざまな生徒との出会い
Nativecamp講師として働いてみて感じたのは、収入面では厳しい部分があるものの、レッスンそのものはとても楽しいということです。特に、これまでの高校教員時代には出会えなかったような多様な生徒たちと接する機会があり、新鮮で刺激的な体験ができました。
生徒のバラエティが豊富!
Nativecampの生徒は、年齢も背景もさまざまです。それぞれの目標や目的に寄り添いながらレッスンを進めるのはやりがいがあります。たとえば、こんな生徒たちと出会いました:
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ABCから学び始める小学生
初めて英語を学ぶ小学生たちとのレッスンは、とても純粋でエネルギーをもらえます。「A for Apple」のような基礎を教える時間が楽しく、子どもたちの成長を感じられる瞬間がたまりません。 -
TOEICのスコアを伸ばしたい大学生
TOEIC対策に集中している大学生には、Part5の文法問題やリスニングのコツを伝えるなど、実践的なアプローチを行います。自分自身の経験を活かしてアドバイスできるのが魅力です。 -
外国人対応を目指すタクシー運転手
タクシー運転手の方が、外国人観光客とスムーズに会話できるようになりたいと目標を持って取り組んでいました。「How much?」や「Where to go?」といった実践的な会話を練習するのも楽しいひとときです。 -
老後に英語を学ぶシニア層
「第二の人生で英語を学び直したい」というシニア層も多くいます。焦らずゆっくりと進めるレッスンでは、生徒さんの落ち着いた学習意欲に触れ、こちらも穏やかな気持ちになります。
All English授業を通じて考える教育現場の課題
また、NativecampでのAll English授業の経験を通じて、日本の教育現場における可能性と課題を実感しました。全て英語で行う授業は、生徒にとって英語に慣れる大きな一歩となる一方で、その実現には教師の工夫と努力が欠かせません。
この経験を教育現場に持ち帰り、生徒が英語を自信を持って使える環境を作る手助けをしていきたいと思います。All English授業に挑戦することは、教師にとっても成長のチャンスであると感じました。