ロックやポップスと比べるとジャズというジャンルを教則本を使わずに練習するということは稀だと思います。
そこで教則本を取るにしても毎月のように新しく発刊される教則本。
本屋や楽器店で探してもどれを手に取っていけばいいかわからない人も多いと思います。
中にはどんどん本棚の教則本が増えていったり、どれから練習すればいいかもわからなくなる人は多いのではないかなと思います。
今回はそんなジャズ初心者から中級者に至るまでバイブルにできる一冊を紹介します。
それが「THE REAL JAZZ GUITAR」です。
4500円+税(2023年現在)と他の教則本より値は張りますが何冊も買ってしまうことを考えるとこれ一冊でかなり美味しいので全然元は取れると思います。
内容は大きくわけで3部になっております
必要な理論をまとめた第1部
第1部はギターに限らずジャズに必要な音楽理論をまとめてあります。
およそ70ページと理論書に比べるとページ数は少ないですがジャズを演奏するのに必要な理論がほとんど詰まっています。
コードやテンションに留まらずペダルやブルースなど一般的な理論書だとなかなか触れずに終わってしまう点にも触れているのがポイント高いです。
ただ楽譜の読み方とかそういった一般的な楽典部分はすっ飛ばしてるのであくまで最適限の基礎的な知識は得てから読むことをおすすめします。
ギターの基礎に特化した2部
2部では実際にギターの練習に必要な内容が詰まっています。
スケールからアルペジオに至るまでがダイヤグラム付きで網羅されています。
ジャズに必要なスケールはこちらを全て覚えてしまえばずっとやっていけるだろうって内容になっています。
またスケールやアルペジオをただ覚えるだけでなくフレーズもたくさん収録されています。
リック集としても大活躍です。
こちらのリックを覚えていくだけでもとりあえずのソロは弾けるようになるのではないでしょうか。
もちろん、その応用は別の段階でやっていく必要はあるのですが。
巨匠のプレイを収録した3部
最後の3部においては実際のギタリストのプレイのトランスクライブ集になっています。
「THE REAL JAZZ GUITAR」に収録されているギタリストとして
WES MONTGOMERY
JOE PASS
GEORGE BENSON
JIM HALL
BARNEY KESSEL
PAT MARTINO
それぞれがスタンダードで演奏したソロが収録されています。
ただのコピー譜ではなくアナライズまで書かれているのでただ音をなぞるだけでなく分析までできるのでその後の自身のプレイにも活かしていくことができます。
ジャズの教則本をやっていると時に何を練習していいかわからなくなってしまいますが、そんな時はまず「THE REAL JAZZ GUITAR」の一冊を余すことなくやってみることをおすすめします。