なんとかこの黒本日記も一週間が続いた。
禁煙やダイエットと同じで習慣にしてしまえばなんてことはない。
そもそも好きなことをやってるのでそんな苦でもないが。
今日は「ただふたりで」と邦題にもなるAlone Togetherである。
この邦題でコールしてる人は今の所見たことはない。
多分言われてもなんの曲かわからないと思う。
参考音源としてはアルバムのタイトルにもしてしまったジム・ホールとロン・カーターのデュオを挙げないわけにはいかないだろう。
Alone Togetherに限らずギターとベースのデュオの可能性を生み出した一枚と言って過言ではない。
曲の構成はAABCである。
Aが14小節と中途半端な小節数となるため曲を知らない人が迂闊にセッションで混ざるとロストする。
特にドラマーが初めてだったりするときは要注意。
演奏前にしっかり確認しておこう。
Aは小節数も不可思議ではあるがコード進行も一部不可思議である。
1〜8小節目まではシンプルでキーがDmでマイナー・ツーファイブを繰り返し6小節目でGmに向かうツー・ファイブとなる。
このGmはFにとってのⅡmなのでドリアンで処理してもいいけど2小節も続くので一時転調と捉えてGのメロディック・マイナーを弾いても良い。
そして9小節目のBm7-E7が謎だ。
10〜11小節目はDmの平行調FのⅡ-Ⅴ-Ⅰなので理解にたやすい。
9小節目のE7はFdim7とも言えるのでFのトニック・ディミニッシュと捉えるのがいいだろう。
Bm7はE7のマイナー・コンバージョンだから無視してE7のみで考えても良い。
13小節目がDmの平行調のDM7になるのも要注意。
ここをマイナーで弾いてしまうとAlone Togetherの雰囲気にならない。
セクションBはシンプルにGmに向かうツー・ファイブとFに向かうツー・ファイブ。
ただFに向かう方はC7まではFmに向かうことを予測させる。
先のDM7の流れと同様に「マイナーに向かうと思えばメジャー」というのがAlone Togetherのミソなんだと思う。
最後のセクションCもシンプル。
Dmへのツーファイブを繰り返すだけ。
B♭7-A7も結局B♭7はE7の裏コードなのでマイナーがドミナントモーションに変わっただけ。
テーマのメロディーはコードに対して11になってるものも多い。
Ⅱmの11はⅤのRootである。
こうやってコード同士の度数関係も見つめてみるとまた新しい発見がある。