為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

黒本日記4 ALL BLUES

今回で4回目。

なんとか三日坊主は避けられた。

 

そんなわけで本日は「ALL BLUES」

作曲はマイルス・デイビス。

参考にする音源はやはりまずマイルスの「Kind of Blue」を聴きたい。

カインド・オブ・ブルー+1

カインド・オブ・ブルー+1

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ジャズを語るには、マイルスを語るには絶対に外せない一枚だ。

マイルスに限らずテナーはコルトレーンだし、アルトはキャノンボールだし、ピアノはエヴァンス。

ベースはポール・チェンバースだし、ドラムはジミー・コブ。

全員が大御所だ。

 

ギター音源なら個人的にはパット・マルティーノが好き。

Live At Yoshi's (Live)

Live At Yoshi's (Live)

  • Blue Note Records
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音の詰め込み方やリズムのトリックとかマルティーノらしさが詰まってる。

真似しようとするとすぐバレる。

 

さて、曲のアナライズに移ろう。

黒本では3/4で書かれてるけど6/8で感じた方がひと回しが12小節になるので個人的にはこっちの方がわかりやすい。

ブルースってことを考慮すると12小節で回した方がそれらしい。

 

コード進行は基本的にはGのブルース。

ただし後半のD7とE♭7の流れが難しい。

マイナーブルースの進行で出てくる動きであるけどそれをメジャースケールの文脈で使っている。

黒本だとEb7のテンションに♯9が書かれてるけどおそらくマイルスがここでオルタードを吹いているからなのかなって思う。

 

G7もブルースというよりはミクソリディアンのモードとして演奏している。

ちょっと捻くれたブルースって感じ。