吹奏楽顧問をするとなった時にもともと吹奏楽指導がやりたかった人であればともかく、そうでない人の多くが苦しむのが指揮法ではないかと思う。
せめて吹奏楽経験者であればまだしも自分の場合はポピュラー音楽に携わってきた人間であるため指揮を見て演奏をするという機会すら乏しいままその立場になってしまった。
大阪芸大でも指揮法の授業があったためなんとか単位を取ったが1番大変だった科目と記憶してる。
改めて指揮法を勉強しようと思い、斎藤秀雄の『指揮法教程』は買い直した。
これが指揮法の基礎であり、バイブルになるとはわかっているのだが如何せん内容が難しくわかりにくい。
独学にはたぶん向いてなくて、指揮法をある程度理解している人の元で指導を受けながら使う本だと思ってる。
これからも事あることに読み続けることにはなると思うのでのんびり繰り返し読み続けることにしている。
その流れでさまざま指揮法関連を探してみたが一人で観るにわかりやすく、現場ですぐに使えるなと感じたのが保科洋の『音楽指導者のための指揮法』である。
保科洋といえば吹奏楽楽曲の『風紋』や『復興』で知られるがこちらのDVDではその振り方が対象を音楽の専門家に限らずアマチュアの中高生にも向けて振るような方法論が述べられている。
こちらの内容を基に振ることにして練習をしている。
と勉強はしているものの指揮をする上で必要なことはそのバトンテクニック以上に音楽知識や耳、そして演奏者との信頼関係を如何に構築するかにあると思う。
こちらは指揮法そのものの中で学んでいくものでは無いため時間をかけて身につけていく他ないのだろう。
道のりは長い。