為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

鍵盤ハーモニカのスケール練習(メジャー)

今回は鍵盤ハーモニカにおいてのスケール練習に触れる。

 

スケール練習というとピアノ・ギター・管楽器の種別を問わず基礎練習として扱うことも多く、鍵盤ハーモニカにおいても練習する価値はあると考え、練習メニューとして組み込むことにしてみた。

 

スケール練習の意義

譜例に触れる前にスケール練習をなぜするのかということを一考していきたい。

スケール練習はどうしてもルーティンになりがちだけれども練習であるからにはその意義を見つめた方が練習効率も良いと考える。

 

一つ目の意義としては「指を早く動かすため」ということが考えられる。

この意義においては先の記事で触れた運指練習とはあまり変わらない。

そこに音階が存在するからより「音楽的」になっただけのことである。

 

二つ目の意義としては「全ての音を均等に弾けるようにするため」だと考える。

特に管楽器においては音によって鳴りやすい音と鳴りにくい音が存在する。

その差異を少しでも減らしていくのが目的である。

ピアノや鍵盤ハーモニカにおいては鍵盤を押せば音がでる楽器であるためその意識はしにくいがそれでも場所によってのタッチの差は変わってくる。

 

調によっての運指の苦手意識の差などは出てくると思うがそれもこの二つ目の意義の中に抱合することができる。

同一のフレーズがキーが変わっても弾くことができるというのは一つの能力として必要なことである。

 

 

譜例

大分長々と前提を書き連ねてしまったがここで12の調のメジャースケールを運指と共に記載する。

主音で始まり、主音で終わる形式にした。

そのため12キーを全て2オクターブでやろうとした時に32鍵ではDb,D,E,Ebの4キーが鍵盤が足りないことに気づく。

しょうがないので今回は37鍵であることが前提の譜例にした。

 

f:id:SteveKaufmann:20191129233656p:plain

基本的にシャープ・キーにおいては1231234という流れになる。

フラットキーだけ主音が親指で始まらないので少し練習がいるが慣れると実はフラット・キーの方が弾きやすかったりする。