為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

鍵盤ハーモニカについて その1(名称など)

ぼく自身の1番弾ける楽器ははやはりギターで様々な楽器に触れてはきたけれどもやはり音楽をバックグラウンドにした自己紹介の時には「ギタリストです」って言う。

 

音楽教育の現場にギターを持ち込むことはある意味では便利な面もあり、ピアノには無い良さがあると思っている。

 

しかし、生徒に器楽をとなった時にやはりギターを弾かせるというのはは中々条件が揃わないと厳しい。

 

そのような点から生徒への器楽という面で考えると「鍵盤ハーモニカ」と「リコーダー」が学校音楽の器楽として王道と言える。

 

この二つの楽器をちゃんと知っておきたいとふと思い立ち自分自身の勉強のためにも色々と調べて記事を書いてみることにした。

今回は「鍵盤ハーモニカ」について調べていきたい。

 

f:id:SteveKaufmann:20190316215501j:image

 

名称について

少なくともぼくは「ピアニカ」という名前でこの楽器を扱ってきた。

調べてみたけどやはり「ピアニカ」という名前で呼ばれることが一番多いようだ。

 

ところが「ピアニカ」という名前はピアノとハーモニカを合成してつけたYAMAHAの商標である。

そのためYAMAHAの製品を「ピアニカ」と呼ぶのは問題ないが他のメーカーの製品をピアニカと呼ぶのはちょっと違う気もする。

ギターで言えばストラトキャスターはFender社の商標であるから他のメーカーのギターはストラトではなく「ストラト型」と呼ぶべきみたいなものかもしれない。

実際、少なくともぼくはFender社以外のあの形をしたギターもストラトと呼んでしまうし、YAMAHA以外の鍵盤ハーモニカを「ピアニカ」と呼んでしまう。

まあ、一介の音楽教師が気にするものでもないのかもしれない。

 

ちなみにSUZUKI製のものは「メロディオン」という商標がつけられている。

こちらはメロディーとアコーディオンの合成語のようだ。

 

NHKなんかは商標を番組中で使用することは厳しいため「鍵盤ハーモニカ」という言葉を使っているようである。

 

英語圏では"Melodica"という名前で呼ばれている。

こちらもHohner社の商標であり、名前の由来はおそらくメロディーとハーモニカの合成語だろう。

Wikipediaに関しては日本語のページは「鍵盤ハーモニカ」が見出しになっているが英語のページは"Melodica"が見出しとなっている。

 

ひとまずぼくのブログでの記事においては商標ではない「鍵盤ハーモニカ」という言葉を使っていくことにする。

とはいえ実際の日常生活で呼ぶ際は往往にして「ピアニカ」 という言葉を使っている。

ちなみにぼくが働いてるヨルダンの学校においてはみんな「ピアノ・サギール(小さいピアノ)」と呼んでいる。