為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

リズム・アクティビティ

こんにちは、こましんです。

 

先日までは見学中心だったのですが校長先生と話をして本日からがっつりとほとんどの低学年での授業をさせていただくことになりました。

 

見学させていただく中でもともと学校で行われていた音楽的活動は歌唱が主だったようなのでまずは楽器も何も使わずにできるリズム活動を実施していこうかなと思いました。

 

ちなみにやった板書とかちゃんと写真に撮って記録しておこうと先生方に言ってもらえたので非常にありがたい限りです。

頑張ろう。

 

授業準備

今まではカウンターパートの英語教師の方に付き添ってもらっていたため英語で話せばそれを翻訳してもらえたのですが他のクラスに入るときはいつでもその先生が入れる訳ではありません。

 

先生の中には英語が苦手な人もいるのでそうなるとアラビア語を使っていくしかありません。

 

しかし、まだ不得手であるアラビア語で音楽の授業ができるのかを考えると正直厳しい。

むしろ、英語や中国語だとしてもきちんとできるだろうか・・・

 

そう思ったのでまずは授業でやろうとしていることを指導案として英語で書いてみることにしました。 

 

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とてもざっくりとしたものですが日本の指導案と違って自分がやりたいことを伝えたいだけなのでこのくらいで。

2ページ以上になっても読みたくなくなるだろうし。

それを頑張ってアラビア語にする。

もちろん翻訳サイトなどにも頼ります笑

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多少表現が怪しい箇所はあると思うのですが英語の指導案と併せてみてもらえれば理解できるはず。

この二枚をあらかじめ同席する先生に渡しておけば今、何をしたいかは伝わるはずだし、ぼくが授業を進めなくてもその先生が進めてくれる。

というか活動の意義を考えるとぼくではなく先生たちが自力で音楽の授業を行うようになるというのが目的なのでぼくじゃなくて先生が授業を進めるようになることは望ましいことです。

 

 

その上で授業で使うであろうアラビア語の単語や表現もヨルダン方言で書き出しておきます。

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例えば「聴く」なんかは正則アラビア語とヨルダン方言では言い方が違ったりしたりするのでこの表現で生徒に伝わるかどうかあらかじめ確認してもらいます。

こうすることでぼくの言葉自体も生徒に伝わりやすくなるし、仮にぼくの発音が悪くとも先生はあらかじめ言うことがわかってるので代わりに言ってくれます。

 

音符の名前については様々な呼び方があるみたいでどの言い方が良いかはその先生もわからなかったので後日音楽をやっている現地の人に確認しました。 

授業内容

まずは「今日はリズム・アクティビティをしよう」と生徒に呼びかけます。

「リズム・アクティビティ」という言葉をアラビア語で板書する。

ちなみに「リズム」はアラビア語で「イカーア」。

 

じゃあ、次に教師が手を叩いてそれを真似させます。

多くの子が際限なく叩くので「先生は何回叩いた?」と聞いてみる。

「2回!」「3回!」というようにバラバラの答えを出してくるので「もう一度しっかり聴いてから手を叩いてみよう」と言います。

 

何人かの子はぼくが叩いてる最中に手を叩き出すのですが半分くらいの子は聴いてちゃんと真似をするようになる。

しばらくはこれを繰り返す。

この時点ではリズムは意識を持っていかせず人の音をちゃんと聴くことを強調する。

 

次に「全音符」、「2分音符」、「4分音符」、「8分音符」で1小節分刻んで真似をさせる。

しばらくそれをやったら音符の紹介としてそれぞれ板書し紹介し、先ほどやったリズムも板書する。

 

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そしたら1234と数えさせながら手を叩かせる。

手を叩くリズムはこちらで板書を指差しランダムにこの4パターンを叩かせたり。

上手な子は前に出して一人でやらせてみたりと。

 

そんな感じで40分が終わる。

 

 

 

次回の予定

全音符のパターンと2分音符のパターンだと休符の概念が重要だと思うので次回は休符も紹介したい。

あとはいくつかのリズムパターンも少しできたらいいなぁ。

とはいえ、まだこのパターンも概念として理解できない子が数人いたのでもう一度繰り返すことも大事だと思うので次回の授業の1/4くらいは復習に使うかな。

 

あとクラップではデュレーションがないので正確な全音符の概念が無いため音の長さもいずれどこかで扱わないといけないなぁ。

 

そんなかんじ。