10月ごろから音楽隊員としてヨルダンに派遣されることになっているこましんです。。
そんなことを人に話すと結構な確率で「ヨルダンで何するの?」と聞かれます?
よく聞かれること3位くらいです。
1位と2位はまた別の記事で書きます。
それでその質問に対して人によっては「青年海外協力隊って途上国で井戸掘るやつでしょ?」なんて言われることもあったり・・・
さらに人によっては青年海外協力隊じゃなくて「海外青年協力隊」って間違えられることもあったり・・・
というわけで今回は青年海外協力隊でのお仕事について書いていこうと思います。
どんな職種があるの?
青年海外協力隊に応募するときは特定の職種として応募することになります。
まず職種の分野は大まかに分けると
- 計画・行政
- 公共・公益事業
- 農林水産
- 鉱工業
- エネルギー
- 商業・観光
- 人的資源
- 保険・医療
- 社会福祉
の9分野があります。
その中で例えば人的資源の分野の中に「小学校教師」とか「数学教育」とか「野球」など職種が細分化されます。
ぼくが応募した「音楽」もこの人的資源の分野に入ります。
他にも農林水産であれば「きのこ栽培」とか「養蜂」のように専門的な知識を生かす仕事も多いです。
よって青年海外協力隊で何をするのかということは職種によって異なるということなります。
さらには同じ職種によっても要請によって仕事内容も異なります。
例えば、音楽であれば「小学校で音楽を教える」、「大学で音楽の教授法を教える」、「ピアノ教室でピアノを教える」と言ったように同じ音楽の職種でも要請が様々です。
専門的な知識がないと応募できないかというとそうでもなく「青少年活動」や「コミュニティ開発」あたりは専門的な知識がなくとも応募できる要請も多いです。
ただ、その分倍率は高くなるのですが・・・
こましんは何するの?
青年海外協力隊の仕事の要請内容はホームページで公開されています。
ぼく自身も今の時点ではホームページで書かれている内容しかわからないというのが正直なところです。
配属場所
配属場所はパレスチナ難民局(DPA)という長年パレスチナ難民としてヨルダンに居住している人々に対する支援の監督・調整を行っている行政機関です。
JICAはDPA経由でUNRWA(国連難民救済事業機関)にボランティアを派遣していて、難民居住地域のUNRWAが運営する小学校で活動することになるみたいです。
活動内容
活動内容は大きく分けて三つです。
一つ目は現地教員のアシスタント教師として、音楽の授業を補佐しながら指導スキルの向上を目指すこと。
二つ目が校内音楽会などのイベントを通じて、関係者に対して音楽教育の理解促進を図ること。
三つ目が他の青年海外協力隊員やUNRWA関係者と協力してワークショップや音楽会などのイベントを開催すること。
要請背景
ヨルダン国内のパレスチナ難民の小中学校は、慢性的な予算不足により学校教育は進学試験の対象である主要科目に重点を置かざるを得ず、音楽は専任教員数が絶対的に不足して授業自体が実施されていない学校が多いようです。
しかし、2014年から低学年に対して週1回の音楽授業が必修となりました。
そこで小学校教員に音楽教授法について研修が行われていますが理論重視の研修のため教員の意欲や経験・技能不足とあいまって授業が適切に行われていないようです。
そのため音楽の授業の補佐をしていくわけですね。
ちなみに学校に楽器は無いようで、そのためギターを持ち込める自分がこの要請に選ばれたのかなと勝手に推測しています。
派遣前に思うこと
まず一つ目は調べていて思うのですがヨルダンはみんなが思っている途上国ではない。
普通にスマホは普及してるみたいだし、wi-fiだって街中に飛んでいる。
英語教育は日本よりも進んでいる印象を受けた(地域的なものもあるだろうけど)。
最近、ヨルダンの人たちと会話して、写真送ってもらったり、現地の話を聞いてると日本と変わらなくて全然「途上国に行く」って実感が湧かない。
— こましん@フリーランス (@komashin502) 2018年5月5日
そもそも「途上国」って言葉自体が無茶苦茶上から目線に感じてきた。
学校現場での音楽教育のノウハウを伝えにボランティアとしてヨルダンに行く訳だけどなんならボランティアが必要なレベルで音楽教育出来てない学校って日本国内にもいっぱいあるぞ、たぶん。
— こましん@フリーランス (@komashin502) 2018年5月5日
先進国とか途上国って言葉がもうナンセンスなのかなとも思う。
「先に進んでる」なんて驕りを持って現地に行ったらおそらく痛い目に合う。
謙虚さは持っていたい、その上でちゃんと自分のできること探していきたい。