為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

音楽教育用のYoutubeチャンネルを開設した話

こんにちは、こましんです。

表題にもあるようにヨルダンでの音楽教育用のYoutubeチャンネルを開設しました。

 

https://www.youtube.com/channel/UCJ1mlzYVQZwB8SVDUoaEuOA

 

今回はこのチャンネルの趣旨と何故開設に至ったかということを話そうと思います。

 

チャンネルの内容

基本的にはぼくがヨルダンでの教育活動で扱った楽曲を音源化させたものをアップしていきます。

 

例えば「かえるの歌」

アラビア語では「أغنية الضفدع」です。

英語では「Frog song」というタイトルで登録しました。

youtu.be

 

動画内で歌詞(アラビア語)も表示させメロディに合わせて切り替えています。

カラオケみたいに文字の色が変わっていくようにするかも考えたのですがそれを毎回やってくと骨が折れてぼくが続かなくなってしまうのでやめました。

ぼくが続けれらるということが大事だと思ったので中身はすごくシンプルにしてます。

 

メロディの楽譜も説明欄にリンクを貼ってDLできるようにしました

ここで扱う楽曲は古いTraditionalな楽曲ばかりなので基本的に著作権フリーなので堂々と自作の楽譜を置くことができます。

ピアノの伴奏やコードなどは載せずにピアニカで使えるような楽譜にしてます。

歌で扱う分には楽譜を見ないで使われる可能性が高いと思うので現状の最適解はここかなと。

 

また、歌で使う分にはどの音にどの歌詞が乗るかというのがわかりにくいのでそのうち歌を載せたものも作れたらと思っています。

ぼくの歌を入れるかを考えたのですが歌の巧拙以前にぼくはアラビア語ネイティブでないから長く使われるには不自然なものができるかなと思って控えました。

あと、児童向けなのでできれば子どもの声で録りたい。

 

このような形でこのチャンネルにアラビア語歌詞の児童向け音源をどんどんアップロードしていけたらなと思っています。

 

 

Youtubeチャンネル開設に至った考え

このYoutubeチャンネルを開設するに至った考えを以下に述べていきます。

1点目はヨルダンで児童音楽教育に向けた楽曲が少ないことです。

もちろん「子ども向け」の音楽はたくさんあるのですが教育のために作られたものでないのでリズムが難しかったり和声の動きも難しかったりするので例えば「ピアニカで吹く」といった活動をするにあたっては難しい曲ばかりです。

そのため音楽教育を行うにおいては西洋音楽の流れを組んだ音楽教育の中で伝統的に使われてきたものを使うことが一番と判断したのです。

 

そしてそれらの楽曲をアラビア語で探しても中々Youtubeでは見つからないためアラビア語で検索できてそれらの曲を集まったチャンネルがあった方が便利であると思ったのです。

(ちなみにチャンネルは日本語・英語・アラビア語に対応してます)

 

2点目はアーカイブ性と使用利便の問題です。

1点目の問題はおそらく過去にヨルダンで活動してきたボランティアの人々も同様に感じてきたと思います。

だから彼らもきっと楽譜を自分で作ってアラビア語歌詞を作ってっていうのをやってきたと思うのです。

実際にぼくの活動してる学校の一つでも以前入ったボランティアの楽譜が残されていました。

場所によってはCDRも残されていました。

 

しかし、現地の先生たちが自ら音楽の授業を行うには楽譜だけでは難しいし、だからCDRを残したりしたんだと思うけど結局どのCDRに何の曲が入ってるかわかりにくいし、残された楽譜に対応するCDRが見つからなかったり(多分紛失してるのだと思う)しました。

ぼくはスーパー性悪説で生きてる人間なので人はわざわざ面倒なことはしないって思っててこれじゃボランティアがいなくなったら音楽の授業はしないなと思ったのです。

 

そしてそもそも現状ヨルダンでCDはほとんど使われていない

まあ、日本でも大分使われないメディアになってきましたけどね。

日本以上にCDは使われてないです。

そもそも再生機器も見つけるのは難しいなって感じです。

 

じゃあ、ヨルダンの人がどうやって音楽を聴くのかっていうとほとんどがYoutubeな訳ですよ。

Youtubeはかなり浸透してて理科の授業とかでも実験ができないものはYoutubeの動画を授業でスクリーンに流すなんてこともやっています。

割と教育現場でYoutubeは活用されているのです。

 

そう考えた時にYoutubeで音源をまとめることで

1.検索が容易い

2.音源と楽譜の紐付けがしやすい

3.スマホがあれば使える

4.保存性が高い(紛失しない)

5.ぼくが出向いてない学校の人でも活用できる

 

もちろんYoutubeというサービスが終わってしまうとダメになってしまうのですが当面はその心配はないかなと勝手に思ってます。

もちろん未来のことはわからないけど。

 

これがうまくいくかは全くわからないけどやってみる価値はあるのかなと思ったのです。

多分こういう活動してる人でDAW強い人もあんまいないと思うのでぼくだからできる活動かなって。

 

特に最近はヨルダンにいるのも折り返し地点が来て、ぼくがいなくなった後でどうしたら音楽教育が継続されるかなって考えるのです。

夏に活動したWPCのカウンターパートが非常に熱心な人だったのでこの人がどうしたら一人で音楽教育がしやすくなるだろうかというのを色々考えた結果ひとつの結論としてYoutubeだと思った訳です。

 

もしYoutubeチャンネルに関してご意見ありましたらTwitterのDMなどでご連絡くださいませ。

 

 

そんなかんじ。