為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

ヨルダンの学校事情と考えたこと

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ヨルダンの小学校は朝・昼と2シフト制になっていて生徒も教員も朝と昼で入れ替わる。

朝は7時に1限が始まり、一コマ40分の授業が5〜6コマ。

12時前には終業し、朝のシフトの生徒と教員は帰宅。

入れ替わりで昼のシフトの生徒と教員が登校してくる。

 

そんなわけで日本の教員が午前8時から午後5時まで(実際は多くの人がもっと長時間働いているのだろう)働き、さらには休日も出勤している話をすると驚かれる。

「そんなにたくさん働いているのだから日本の教員の給料は高いんだろうな?」って聞かれるけど実際は・・・

 

もちろんヨルダンの教員の給料は安く初任の教員の平均給料は大体月給400JD(約6万円)とのこと。

とはいえ物価を考えると贅沢はできないけど暮らしていけない金額では無いし昇給テーブルもある。

 

もちろん日本と違って学校に部活動もなければ学校行事もそう無いので 学校の先生の業務というのは授業が中心である。

逆を言えば教員の資質は授業力・教務力に限定される。

 

クラブ活動が無いってのも教員の労働時間に大きく影響しているように思える。

じゃあ、日本も労働時間短縮のために部活動を無くせば良いのかって話になるけど、それはそんな単純な話じゃ無いよね。

 

というのも日本において部活動の文化的寄与って大きいと思うんだよね。

音楽でも吹奏楽部があってそこで管楽器に初めて触れるって人もかなりの人数いると思うし。

部活動がある文化への初めての出会いになるってことは往々ににして多いと思うのだ。

 

誰も知らなければ文化は育たない。 スポーツはたくさんあるけれどもヨルダンの子たちはみんなサッカーしてる。

おそらくほとんどの子にとってサッカー以外のスポーツに出会う機会が少ないのだろうと考える。

もちろん街にテニスコートとかは少しあるけど家庭に恵まれないと機会は無いよね。

 

 

何らかの形でいろんなことへの機会を増やしてあげることが大事なのかなーって思った。